デブの視界

巨女のうち一人の供述

オシャレデブってどうやったらなれんの?

デブとして生きているとデブと視線衝突する確率が異様に高い。お前よりは痩せてるわ!と勝ち誇った顔をして通り過ぎてゆくデブもいれば、そそくさと視線を外しでかい子ネズミのように避けてゆくデブもいる。そうした中、たまに、やたらフリッフリの服を着て…

虐待の結果としての肥満

私はほんの最近まで、自分が太っている理由は運動不足と体質のせいだと思っていた。母は親なのだから普通の生活をしていて太るようなメニューは出さないだろうと信頼していたのだ。現に、カレーライスを二杯三杯とお代わりをしないと「今日は元気がないね、…

私の死後これを読むであろう父へ

お前のことが死ぬほど嫌いだった。お前のせいで、私は未だに全ての男性が怖くて仕方がない。お前は暴漢だった。酒を飲んでムカつく先輩をボコボコにしただの、有名人を指差しあいつの骨を折ってやったことがあるだの、上司をぶん殴っただの、お前は何一つ偉…

デブの仕事

デブは仕事が出来ないと思われる。自己管理がまるでなってない結果デブになっているからだ。私は幸い職能には不自由していないので、スキルが積み上がっていくごとに苦労をすることは少なくなってきた。しかし、デブであるがために、いらぬ苦労を背負うこと…

異性が怖い

私は物心つかない頃、父方の実家で、従兄弟達から裸になれと言われた。腕っ節では到底叶わず、何かおかしいとは思ったが、従うしかなかった。色々な所をべたべたと触られた。最初は何をされているのか何も分からなかった。ただただ従兄弟どもの興味が失せる…

私はデブです

幼稚園の頃からぶくぶくと醜く太りだし、それからずっとデブの道をひた走ってきた。 それまでは普通体型だったにもかかわらず、増えていく体重を止めようとは思わなかった。 道行く人も家族も親戚もクラスメイトも気弱ないじめられっこも、デブには遠慮無く…